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耐震補強とは?

耐震補強とは、建物の耐震性を向上させ、倒壊を防ぐために、構造躯体の強度を高める工事のことと定義されています。技術的観点から耐震補強を分類すると「耐震」「制震」「免震」の3つに分けることができます。

耐震とは、建物の構造体が持つ「粘り」と「強さ」両面から地震に耐える性能を指しています。簡単に言えば、「丈夫さ」の指標といえます。通常Is値(Seismic Index of Structure)という数値で表現されます。過去のデータからIs≥0.6であれば「人命を脅かすような崩壊や倒壊には至らない」という現行の耐震基準の目標に近くなるとされ、この0.6を満たすことが補強補強における最低基準となっています。

免震とは、地震力を抑制することによって構造物の破壊を防止することと定義されています。耐震は地震力を受けても壊れない(耐える)ことを指し、免震は地震力をなるべく受けない(免れる)ことを指すといえばイメージし易いかと思います。

制震とは、建物に入力される地震力を、建物内部の機構により減衰させたり増幅を防いだりすることをいい、建物の振動を低減させることを指しています。最近では制振とも表記されます。こちらの漢字の方がイメージし易いと思います。

耐震工法としては、

  1. 壁の配置や量を改善する
  2. 筋交いや基礎を補強する
  3. 基礎、土台、柱、筋交いの接合部分を補強し強固に固定する
  4. 地盤を改良する

などが挙げられます。方法は数多く存在しており、多くの専門の業者が独自の方法を開発しています。工法によって費用が大きく異なります。昨今では、基礎、土台、柱を固定する補強用の金物による耐震補強工事が安価であり注目を集めています。

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一級建築士事務所 株式会社ヨシザワ建築構造設計