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耐震設計とは

耐震設計とは、「構造物をある一定規模の地震に対して壊れないように設計すること」と定義されています。耐震設計をするには、高度な構造建築技術と地震対する深い知識が必要となります。耐震設計は国が定めている建築基準法よりも厳しい基準で設計致します。詳しくは下記の※印部分をお読みください。

それでは、耐震設計という言葉と一緒に使われ易い言葉を理解して、耐震設計を更に理解して地震に備えましょう。

耐震強度とは、「建物が地震に耐える力」と定義されています。震度6強の揺れでも建物が倒壊しない強度として1・0を基準と位置づけています。耐震強度偽装問題を受けて国土交通省は0・5未満の建物を「震度5強程度の地震で倒れる恐れがある」として、退去と建て替え支援の対象としています。

耐震構造とは、「地震が来ても建築物が倒壊せず、住人が避難できる構造。地震で生じる揺れに耐えるように設計された構造」のことを指します。

耐震計算とは、「建物がどれだけの地震に耐えることができるかを計算すること」と定義されています。

※建築基準法では、耐震計算する際に想定する地震を大地震と中地震の2段階に分けています。地震の大きさによって、当然のことながら建物が受ける影響が大きく異なるため、目標も異なるからです。大地震とは、建物が建っている間に遭遇するかどうかという極めてまれな地震を指します。数百年に一度起こる震度6強クラスの地震です。建築基準法では、大地震に襲われた場合、建物が倒壊や崩壊を起こさないようにすることを目標としています。建物は大きな損傷を受けるかもしれないが、倒壊や崩壊をさせることなく人命の保護を図ることを目標にしています。一方、建物が建っている間に何度か遭遇する可能性のある震度5強程度の地震が発生した場合は、建物が損傷を受けないようにします。言い換えれば、中地震の場合には建物という財産を守り、大地震時には人命を守ることを目標とします。それが、建築基準法の考え方です。

これに対し、耐震診断では人命保護に重点を置き、「大地震時に倒壊しない」ための耐震性確保を目標にすえることを明示しました。大地震と中地震という2段階を設定する建築基準法と異なり、耐震診断では大地震への対応という1段階で考えることになりますので、建築基準法よりも厳しい基準だといえます。

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一級建築士事務所 株式会社ヨシザワ建築構造設計